サーモスタット機能付き、高精度デジタル温度センサIC「S-5852Aシリーズ」を発売
~デジタル出力とサーモスタット出力で、システムの簡易化と安全な温度管理を実現~

 S-5852

 

 セイコーインスツル株式会社(略称:SII、社長:村上 斉、本社:千葉県千葉市)は、サーモスタット機能付きで、高精度±0.5℃の、デジタル温度センサIC「S-5852Aシリーズ」を製品化し、このほど受注を開始しました。

 新製品「S-5852Aシリーズ」は、温度を常時監視するためのデジタル出力(I2Cバスインタフェース)と、設定した温度の範囲外になった場合に検知して知らせるサーモスタット出力(温度スイッチ機能)を搭載しております。設定温度範囲の上限値、下限値はユーザーが任意に設定することができます。
 これまで、対象アプリケーションの温度が、設定温度の範囲内にあるかどうかを監視する場合、従来のデジタル温度センサICでは、マイコンが常時デジタルインターフェースを介して温度情報を読み出す必要がありました。本ICは、デジタル出力だけでなく、サーモスタット出力により、範囲外の温度の時、検出信号を独立した端子から通知できる機能も搭載しました。これにより温度管理を複合的に行うことができるため、システムの簡易化、および安全な温度管理を実現することができます。
 主なアプリケーションは、SSD、HDD、タブレットPC、HEMSなどの温度管理です。

 

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【主な特長】

1.広い温度範囲で±0.5℃の高い温度精度を実現

 -40℃~125℃の広い温度範囲で±0.5℃と温度精度が高いため、温度の振れ幅が大きく、かつ正確な温度精度が求められるアプリケーションに使うことができます。

2.低電圧動作1.7V可能で電池駆動システムにも使用可能

 低電圧駆動のため、電池駆動システムを含めた、多様なアプリケーションへの対応が可能です。

3.サーモスタット出力として、2つの動作モードを用意

 サーモスタット出力として、デュアルトリップモード(温度範囲の上限値・下限値の設定が可能)と、シングルトリップモード(温度範囲の上限値の設定が可能)の2つの動作モードを用意しました。 ユーザーが任意で設定できます。

 

【主な仕様】
・温度精度: ±0.5℃ typ.
・温度分解能 : 0.5℃、0.25℃、0.125℃、0.0625℃
 (分解能レジスタにより選択可能)
・温度サンプルレート : 7回 / 秒 min.
・ヒステリシス幅選択可能 : ヒステリシスなし、1.5℃、3.0℃、6.0℃
・消費電流 :
 シャットダウンモード時 : 0.3μA typ.、3.0μA max.
 アクティブモード時: 40μA typ.、100μA max.
・動作電圧範囲 : 1.7V~3.6V
・動作周波数 : 1.0MHz max. (VDD = 2.2 V~3.6 V)、400kHz max. (VDD = 1.7V~2.2V)
・ノイズサプレッション : シュミットトリガ、ノイズフィルタ付き入力端子 (SCL, SDA)
・動作温度範囲 : Ta = −40℃~+125℃
・パッケージ : HSNT-8(2030)

【販売目標】
2016年度、年間2000万個

【データシートURL】
http://datasheet.sii-ic.com/jp/temperature_sensor/S5852A_J.pdf

【Webサイト】
http://www.sii-ic.com/jp/semicon/

 

以上

この件に関するお問い合わせ先 マスコミ セイコーインスツル株式会社
総合企画本部 経営管理部 広報課
TEL:043-211-1185一般のお客様セイコーインスツル株式会社
半導体事業部 半導体営業総括部
TEL: 043-211-1193

※ 2018年1月5日以降は、エイブリック株式会社(https://www.ablicinc.com)にお問い合わせください。

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