ウオッチデザイナー小杉修弘が平成28年度黄綬褒章を受章

セイコーホールディングス株式会社
セイコーインスツル株式会社
セイコーウオッチ株式会社

 

 セイコーホールディングス株式会社(代表取締役社長:中村 吉伸、本社:東京都港区)のグループ会社であるセイコーインスツル株式会社(代表取締役社長:村上 斉、本社:千葉県千葉市、以下:SII)の社員で、ウオッチデザイナーの小杉修弘(こすぎのぶひろ)が、平成28年度 春の褒章において黄綬褒章を受章いたしました。

 小杉修弘は、約40年間にわたりウオッチのデザイン開発に携わり、近年はセイコーウオッチ株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:服部 真二、本社:東京都港区)の高級ウオッチブランド<グランドセイコー>のメカニカルモデルを中心にデザイン開発を行ってきました。
 ウオッチの製造工程や金属加工技術を熟知する小杉は、ステンレスや貴金属の輝きや光の反射、腕に装着した際のフォルムや着け心地などを追求し、シンプルながらも光と陰が織り成す時計の表情や、見やすく長く使える普遍性などを重視した日本製ならではのウオッチデザインを確立しました。
 これまでに3度のグッドデザイン賞受賞のほか、平成26年には世界の時計業界で最も権威のあるジュネーブ時計グランプリ(Grand Prix d’Horlogerie de Genève)において、日本の機械式腕時計としては初めて部門賞を受賞した時計のデザインを手掛けるなど、日本のものづくりの素晴らしさを海外へ発信することにも貢献しています。

 また、SIIに在籍の彫金師 照井清や組立調整師の桜田守(両名とも現代の名工、黄綬褒章受章)をはじめ、漆や七宝などの日本を代表する伝統工芸家と共に、日本独自の美意識を体現した高級ウオッチのデザインなども手掛けています。伝統技法を取り入れるだけでなく、新たな表現手法などにも取り組み、職人たちの持つ技をより高いレベルで引き出すなど、日本の時計産業における職人の技能技術の発展、拡大、向上にも貢献しています。
 これら優れた功績と永年にわたる業務精励が認められ、このたびの黄綬褒章受章となりました。

 

【小杉 修弘(こすぎ のぶひろ)略歴】
1952年 生まれ 63歳
1973年 林精器製造株式会社デザイン室入社
1982年 KGデザイン事務所設立・嘱託契約によりSIIのウオッチデザイン業務に携わる
1993年 セイコー電子工業株式会社(現:セイコーインスツル株式会社)入社
2001年 セイコーメカニカルフライトマスター(SBDS001)が「グッドデザイン賞」を受賞
2010年 グランドセイコー(SBGR051)が「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞
2012年 グランドセイコー(SBGH005)が、海外時計専門誌「ウオッチ ワールド」で「ヨーロピアン ウオッチ オブ ザ イヤー」受賞
2014年 グランドセイコー(SBGJ005)がジュネーブ時計グランプリ「小さな針」賞受賞 
2014年 「卓越した技能者(現代の名工)表彰」受賞

 

以上

この件に関するお問い合わせ先
  
セイコーホールディングス株式会社 秘書・広報部 TEL:03-6739-9002
セイコーインスツル株式会社 経営管理部 広報課 TEL:043-211-1185
セイコーウオッチ株式会社 広報宣伝部 TEL:03-6739-2150 (※ 5/6以降:03-3564-4597)

 

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