セイコーインスツル株式会社(社長:村上 斉、本社:千葉県千葉市、以下:SII)の子会社で、半導体の製造・販売を行うエスアイアイ・セミコンダクタ株式会社(社長:石合 信正、本社:千葉県千葉市、以下:エスアイアイ・セミコンダクタ)は、超小型パッケージSNT-6A(1.6×1.8×0.5 mm)を採用し、さらに消費電流を当社従来品※1の4分の1の0.25μAまで低減した、2~3セル用リチウムイオン電池セカンドプロテクトIC「S-8223A/B/C/Dシリーズ」を本日より発売します。
リチウムイオン電池は、過充電、過放電、過電流および短絡状態からの保護が必要となります。特に過充電状態は電池の発熱・発火につながる恐れがあるため、セカンドプロテクトICによる保護が欠かせません。「S-8223A/B/C/Dシリーズ」の消費電流、0.25μAは業界最小※2であり、スマートフォンやタブレットPC、ノートパソコンなどの携帯機器における電池保護に最適です。
電池駆動の機器においては、その使いやすさのためリチウムイオン電池が使われていますが、電池の小型化や軽量化、そして長寿命化はますます求められております。エスアイアイ・セミコンダクタは、今後もリチウムイオン電池セカンドプロテクトICにおいて、さらなる小型、薄型、低消費電流、高精度化を目指すとともに、多くの分野のアプリケーションに対応できる製品展開を図っていきます。
*1 当社従来品:S-8213シリーズ
*2 2017年7月現在、リチウムイオン電池セカンドプロテクトICとして 当社調べ
【特長】
1. 超小型パッケージSNT-6Aパッケージ(1.6×1.8×0.5 mm)
携帯機器の小型化・薄型化・軽量化に貢献します。
2. 動作時消費電流が0.25μAと業界最小の低消費を実現
動作時消費電流は、当社従来品の4分の1の0.25μAを実現しています。電池保護ICが消費する電力を抑え、機器のバッテリ駆動時間の向上に貢献します。
3. 過充電検出電圧精度が±20mVと高精度
過充電検出電圧精度は±20mV(従来品は±25mV)と、業界トップクラスの検出精度を実現しました。過充電検出電圧を高精度化することにより、リチウムイオン電池パックの安全性向上に貢献します。
4. ゲートソース間耐圧12VのFET使用が可能
「S-8223B/Dシリーズ」は充電制御用FETのゲート接続端子に出力電圧制御回路を備えているため、ゲートソース間耐圧が12VのFETも使用可能です。
【主な仕様】
・過充電検出電圧:3.60V~4.70V
・過充電検出電圧精度:±20mV(+25℃)
・ 過充電検出遅延時間:1,2,4,6,8sec から選択可能
・動作時消費電流:0.25μA typ. 0.50μA max. (+25℃)
・タイマーリセット遅延機能
・ CO端子出力電圧制限機能(11.5Vmax)(S-8223B/Dシリーズ)
・パッケージ:SNT-6A(1.6×1.8×0.5 mm)
【データシートURL】
2~3セル用セカンドプロテクトIC S-8223A/B/C/Dシリーズ
http://datasheet.sii-ic.com/jp/automotive_convenience_timer/S35710M_J.pdf
【Webサイト】
http://www.sii-ic.com/jp/semicon/
この件に関するお問い合わせ先 マスコミ セイコーインスツル株式会社
総合企画本部 経営管理部 広報課
TEL:043-211-1185一般のお客様エスアイアイ・セミコンダクタ株式会社
営業本部
TEL: 043-211-1193
※ 2018年1月5日以降は、エイブリック株式会社(https://www.ablicinc.com)にお問い合わせください。