【概要】
従来、放射線検出器を用いた定量分析を行うためには、放射能値が既知である標準線源を用意し、ピーク効率校正作業を実施する必 要があります。そして、標準線源と形状、材質が異なる試料に関しては、各種補正を実施してピーク効率の近似値を求めるか、新規に標準線源を購入しなければ なりませんでした。この問題を解決する手段として、コンピュータに詳しい大学や研究所などの研究者は、モンテカルロ・シミュレーションを用いてピーク効率 を求めています。とは言え、モンテカルロ・シミュレーションは誰もが簡単に利用できる代物ではありません。
そこで、当社は難解なモンテカルロ・シミュレーションを簡単に利用できるパッケージ製品として、Ge半導体検出器のソースレスキャリブレーションプログラム 『SCAL(エスカル)』 を開発しました。『SCAL(エスカル)』 があれば、標準線源を用いることなくピーク効率カーブを算出し、さまざまな定量分析が可能です。本プログラムは、効率カーブを作成するだけでなく、スペクトル生成やPTT曲線を作成することができます。他の検出器についても今後開発してゆく予定です。
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