概要
特に低エネルギー側での高分解能を要するアプリケーションに最適な、N型のスィン・ウィンド同軸型検出器です。イオン注入による極めて薄いボロンの入射窓(0.3μm)を持ち、3keV〜10MeVのエネルギー測定が可能です。ORTECの検出器では唯一ガンマ線、X線両方のスペクトロスコピに対して高精度、高効率を発揮します。コンプトン抑止ガンマ線スペクトロスコピ、広範囲のエネルギー領域に対するスペクトロスコピのほか、中性子放射化分析、ガンマ線天文学等でも使用されます。ストリームライン、PopTopどちらでも供給可能です。
特長
- 極めて広い測定可能エネルギー範囲
- 中性子損傷に対する高い抵抗力
- ベリリウム窓の他、アルミ窓、カーボンファイバー窓での供給が可能
製品仕様
- 結晶構造: スィン・ウィンド同軸型
- 不感層厚: 0.3μm イオン注入
- 測定可能エネルギー範囲: 3keV〜10MeV
- 結晶材料: N型ピュアGe
- 標準結晶サイズ: 10〜100%効率
- 標準エネルギー分解能: 1.80〜2.5keV(1.33MeV)
- 標準ピーク/コンプトン比: 40:1〜64:1
- ピークシェイプ FW.1M/FWHM: 1.9〜2.2
- ピークシェイプ FW.02/FWHM: 2.6〜3.2
- 温度サイクル: 可能
オプション
- エンドキャップ直径(型式の指定に必須です。)
- -RB: PopTop低バックグラウンドオプション(カーボンファイバーエンドキャップ)
- -RB-B: PopTop低バックグラウンドオプション(Be窓,Cuエンドキャップ)
- -PL: 高計数率プリアンプオプション
- -SMN: ネガティブバイアス検出器用SMART-1
- -A: アルミ窓
- -CW: カーボンファイバー窓
- -LB-B: ストリームライン低バックグラウンド検出器オプション(Be窓,Cuエンドキャップ)
- -LB-C: ストリームライン低バックグラウンド検出器オプション(カーボンファアイバーエンドキャップ)
- -XLB-B: ストリームライン極低バックグラウンド検出器オプション(Be窓,Cuエンドキャップ)
- -XLB-C: ストリームライン極低バックグラウンド検出器オプション(カーボンファアイバーエンドキャップ)
- -HJ: ストリームラインプリアンプ外付け&高圧フィルターオプション
GMXシリーズ 同軸型検出器は、密閉した検出器素子、プリアンプ、高電圧フィルタ、0.02インチ厚Be窓を内包しています。
* FWHM=Full Width at Half Maximum(半値幅)
FW.1M=Full Width at 0.1 Maximum(1/10幅)
FW.02W=Full Width at 0.02 Maximum(1/50幅)
ORTEC標準エレクトロニクスを用い、ANSI/IEEE標準325-1966に沿って、1000cpsの線源に対して測定された全システム分解能