Vortex 【マルチカソードX線検出器】

概要

Vortexは最新のCMOS製造技術から得た高純度シリコン結晶を利用したマルチカソード型X線検出器です。そのユニークな検出器構造から、従来のプレナ型検出器に比べて極めて小さな静電容量と大きな有感面積を実現しました。この特性により、X線検出器としての高いスループットを保持し、高計数率におけるエネルギー分解能の劣化を最小限に抑えます。

Vortexは専用電源ユニット付きで供給されます。

【アプリケーション】

  • 電子顕微鏡用X線検出器
  • 文化財含有物分析
  • PIXE分析
  • 可搬型土壌分析
  • 拡張X線吸収端微細構造解析(EXAFS)

特長

  • 高スループット>900kcps
  • 高エネルギー分解能<124eV FWHM (Vortex 1μs Peaking Time)typical
  • 電子冷却
  • 優れた安定性
  • ワイドな有感面積

仕様

[シリーズラインナップ] Vortex比較表をご覧ください。

※デジタルパルスプロセッサ(DPP)もあります。

Xspress3【高計数率読み出し回路】はこちらをクリック。

シリーズラインアップ

Vortex比較表    
VortexVortex-60EXVortex-90EXVortex-EZ
検出器有効面積(mm2)30~8030~8030~8030~80
検出器厚(mm)0.5 / 10.5 / 10.5 / 10.5 / 1
Be窓厚(μm)12.5 / 2512.5 / 2512.5 / 2512.5 / 25
分解能(eV @5.9keV
@1μs peaking Time)
124~138124~138124~138135~150
プリアンプ形式Charge sensitive, 1.5mV/keV-Positive ResetCharge sensitive, 1.5mV/keV-Positive ResetCharge sensitive, 1.5mV/keV-Positive ResetCharge sensitive, 1.5mV/keV-Positive Reset
データサイズ(ch)1024、2048、40961024、2048、40961024、2048、40961024、2048、4096
寸法WxHxD(mm)62x62x18162x62x22764x64x24162x62x227
プローブ長さ(mm)33609060